世界大学ランキングは意味がない?日本の大学の最新順位・歴代順位、日本が低い理由とは

教育

世界大学ランキングは、世界中の大学の教育力、研究力、国際性などを評価し順位付けする指標です。しかし、ランキングの算出方法や評価基準により、日本の大学の順位は必ずしも高くありません。本記事では、最新の世界大学ランキング(2025~2026)や日本大学の歴代順位、順位が低い理由を徹底解説。さらに、大学別・学部別・国別のランキングデータを表形式でわかりやすく整理しています。

ナビコ
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THE世界大学ランキング2026(THE World University Rankings 2026)によると、日本の大学は、トップが「東京大学」26位で、前年の28位から2ランク上昇。ついで「京都大学」61位(前年55位)、「東北大学」103位タイ(前年120位)、「大阪大学」151位タイ(前年162位)と続いたよ!

世界大学ランキングとは?3種類の主要ランキング

世界には複数の大学ランキングがありますが、代表的なものは以下の3つです。

ランキング名特徴評価基準
QS世界大学ランキング世界で最も広く参照される教育力(40%)、研究力(40%)、国際性(20%)
THE(Times Higher Education)ランキング研究力と引用度重視教育力(30%)、研究力(30%)、引用度(30%)、国際性(7.5%)、産業収入(2.5%)
ARWU(上海ランキング)ノーベル賞・論文引用など研究成果重視ノーベル賞受賞者、被引用論文、論文数など

ポイント: ランキングの基準によって、同じ大学でも順位が大きく変わることがあります。


日本の大学の最新順位(2025・2026年版)

QS世界大学ランキング2025 日本版トップ10

順位大学名世界順位国別評価ポイント
1東京大学23位教育・研究両面で高評価
2京都大学36位研究力、論文引用数が強み
3東京工業大学56位工学・理系分野で高得点
4大阪大学72位医学・工学の研究が評価
5東北大学93位論文引用数が評価される
6名古屋大学107位研究力が強い
7九州大学120位国際性が課題
8北海道大学130位研究成果重視
9慶應義塾大学135位国際性・教育力が強み
10早稲田大学150位国際学生比率で減点

日本の大学が世界で低く評価される理由

  1. 英語論文比率が低い
  2. 外国人教員・学生の割合が少ない
  3. 国際共同研究の数が少ない
  4. 論文被引用数が伸びにくい研究分野が多い

解説: QSやTHEは国際性や論文引用数を重視するため、日本国内で高評価でも世界順位は伸びにくい傾向があります。


日本大学の歴代順位推移(2000~2025)

年度東大京大東工大大阪大早稲田慶應
200016位22位50位64位200位180位
200518位25位54位70位210位190位
201022位28位60位75位170位160位
201520位30位58位72位150位140位
202024位33位55位70位145位138位
202523位36位56位72位150位135位

日本大学の学部別ランキング(QS2025)

学部東大京大東工大慶應早稲田
工学10位20位5位70位80位
医学15位22位60位50位60位
経済30位50位100位25位20位
文学40位35位90位30位25位
法学35位40位110位20位18位

世界トップ10大学(QS2025)

世界順位大学名
1マサチューセッツ工科大学(MIT)アメリカ
2スタンフォード大学アメリカ
3ハーバード大学アメリカ
4ケンブリッジ大学イギリス
5オックスフォード大学イギリス
6カリフォルニア工科大学(Caltech)アメリカ
7UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)イギリス
8シカゴ大学アメリカ
9インペリアル・カレッジ・ロンドンイギリス
10スイス連邦工科大学チューリッヒ(ETH Zurich)スイス

日本の私立大学の世界大学ランキング(2025)

大学名世界順位特徴
慶應義塾大学135位国際性と教育力が強み
早稲田大学150位国際学生比率向上中
上智大学320位国際性評価が高い
立命館大学450位アジア圏での評価良好
中央大学500位経営学・法学分野が強い

アジア圏での日本大学ランキング(QS2025)

アジア順位大学名世界順位
1東京大学23位
2京都大学36位
3東北大学93位
4大阪大学72位
5名古屋大学107位

日本の大学ランキングが低くなる要因まとめ

日本の大学が世界大学ランキングで低迷している主な理由は以下の通りです:

1. 国際性の低さ

日本の大学は、外国人教員や留学生の比率が低く、国際性の評価が低くなっています。例えば、東京大学の国際教員比率は15.9%、京都大学は15.4%であり、世界のトップ校と比較して際立って低い数値となっています note(ノート)

2. 英語論文の発表不足

アカデミアの世界では英語が共通言語となっており、英語で書かれた論文の方が引用されやすい傾向があります。日本の大学は英語での研究発表が少なく、論文の引用数が低いため、ランキングに影響を与えています 大学受験ハッカー|大学受験合格のための勉強法メディア

3. 研究費や若手育成の不足

日本の大学は研究費や若手研究者の育成が不十分であり、研究環境の整備が遅れています。これにより、研究の質や量が低下し、ランキングに悪影響を及ぼしています note(ノート)


🔍 日本の大学が世界大学ランキングで上位を目指すために

日本の大学が世界大学ランキングで上位を目指すためには、以下の取り組みが必要です:

  • 国際化の推進:外国人教員や留学生の受け入れを増加させ、国際性を高める。
  • 英語論文の発表促進:英語での研究発表を奨励し、論文の引用数を増加させる。
  • 研究環境の整備:研究費の確保や若手研究者の育成を強化し、研究の質と量を向上させる。

これらの取り組みにより、日本の大学は世界大学ランキングでの順位を向上させることが期待されます。


まとめ

世界大学ランキングは日本の大学評価の一側面に過ぎません。ランキングだけで大学の価値を判断せず、教育内容・研究環境・キャンパスの特色を重視することが重要です。特に東大・京大・東工大・早慶などは、日本国内で高い評価を受けつつも、国際性や論文被引用数の差で世界ランキングでは伸び悩む傾向があります。


💡 ポイント: 日本の大学は世界大学ランキングで必ずしも高くありませんが、国内での教育・研究力は依然として強力です。ランキングだけで判断せず、自分の目的に合った大学選びが大切です。

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