大学受験大手の駿台とタブレット型AI教材のatama plusが高校3年生(既卒生)を対象に、今年度の大学入試より新設される大学入学共通テスト対策となるオンライン模試「駿台atama+共通テスト模試」を実施することを発表しました。
受験生であれば駿台に通っていなくても誰でも無料で受験することができ、パソコンとインターネット環境さえあれば自宅でのオンライン受験が可能となります。新型コロナウイルスの影響で大学入試への先行き不安が広がるなか、新設の入試模試を受けることで学習状況も把握でき、受験生にとっては喜ばしいサービスとして歓迎されています。
そこで今回は「駿台atama+共通テスト模試」について、具体的な内容や受験方法、そもそもatama+とはどのようなものなのか解説していきたいと思います。
駿台atama模試の概要
駿台atama模試の事前準備
駿台atama模試の受験方法
昨年の国公立大学の現役合格6,000人、私立大学の現役合格20,000人突破!休校中の復習から共通テスト対策までが自宅でできる進研ゼミに入会する高校生が増えています。塾と比べて圧倒的コスパを実現できるので、まずは無料資料請求をしてライバルと差をつけよう!
目次
駿台atama+共通テスト模試について
駿台atama+共通テスト模試の実施概要
実施期間 | 2020年7月27日~8月9日 |
---|---|
対象 | 高校3年生・既卒生 |
教科 (選択) |
・英語(リーディング、リスニング) ・数学(数学I、数学IA、数学II、数学IIB) ・国語(現代文、古文、漢文) ・理科(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、物理、化学、生物、地学) ・地歴公民(世界史B、日本史B、地理B、現代社会、倫理、政治・経済、「倫理、政治・経済」) |
料金 | 無料 |
申込 | 2020年6月1日開始 |
駿台atama+共通テスト模試は実施期間内であれば、いつでもどこでも受験することが可能です。教科は本番の大学入学共通テストで受験する教科・科目を選択でき、それぞれの試験を開始すると自動で制限時間がカウントされていきます。
「atama plus公式HP」
オンライン模試の開催が発表されたことを受けて、SNSでは多くの好意的な口コミが寄せられています。
マジか、駿台とatama plusの合同企画である模試が初回無料で受けられるってニュース聞いて目がキラキラしている
— とあるよどひとの存在領域 (@Fuhuhu_153) May 13, 2020
駿台atamaオンライン模試!!!駿台若干見直したよ
— いちろうちゃん (@ipobuAYnNGXFMRm) May 13, 2020
駿台atama+共通テスト模試の特長・メリットをまとめると次のとおりです。
- いつ・どこ・誰でも受験可能
- 実績ある駿台による模試
- 試験結果の即日フィードバック
- AIによる弱点分析
駿台atama模試のメリット①「いつでもどこでも誰でも受験できる」
日本では初となる大学入試の模試を「自宅オンライン受験」としたことで、時間や場所による制限なく、全国の受験生がいつでも好きなタイミングで受験することができます。
これまでは地理的条件で受験しづらかった地方受験生も参加が容易になり、さらには第一回を完全無料としたことで全国規模での参加が見込めます。おそらく、受験数でいえば過去に類をみない数となるにちがいありません。
もちろん、本番さながらの試験会場でテストを受けることはできませんが、今後はCBT(試験を紙ではなくPCのみで受験する)の流れもあるため、このような試験タイプに慣れておくことも受験生にとっては価値があります。
駿台atama模試のメリット②「大学入試対策に実績のある駿台による模試」
2020年度大学入試を最後にセンター試験は廃止され、2021年度入試(2021年4月入学)からは大学入学共通テストが新たに導入されることになります。今年に入ってから文科省によって一部延期や変更がなされたことや大学によっても利用可否が揺れているなど未確定の部分も多いのが実状です。
一方で入試まで残すところ半年となった今、各塾でも共通テスト模試が複数回実施されていますが、今回のオンライン模試を開催したのが駿台ということの意味は大きいでしょう。
大学入試対策では赤本と並んで多くの受験生が利用するのが、青本と呼ばれる駿台予備校が出している大学入試過去問です。青本が評価されている理由に駿台講師による詳細な解説が書かれていることなのですが、今回の模試を作問しているのはその駿台講師陣なのです。
これまで駿台で蓄積されたデータ、そしてノウハウによって、たとえ新設された大学入学共通テストといえど、入試問題作成については実際の入試問題と大きくかけ離れることなく、確実な模試を受験することができるといえます。
駿台と同じく、予備校の人気講師陣の映像授業を好きな場所で好きなタイミングで視聴できる動画授業サービス「学研プライムゼミ」は大学入学共通テストで9割を取れるともされており、SNSでの評価も高いです。
無料の会員登録で100講義以上から実際の授業を視聴することができるので、国公立大学や私立難関大を目指す学生はぜひ試してみてください。
学研プライムゼミ
駿台atama模試のメリット③「模試結果の即日フィードバック」
従来の模試と大きく違うのは、駿台atama模試はテストを終えたその瞬間に採点結果を確認できるところです。
通常の紙の模試であれば、採点結果が受験生の手元に届くのはせいぜい一か月後ですが、テストを受けたその日に結果を確認できることから、「どんな問題をどのように解いたのか」といった解答のプロセスも思い浮かべることが可能になってきます。
駿台atama模試のメリット④「AIによる弱点分析」
そして最後に、最も特筆すべき駿台atama模試の特長がAIを用いた受験生一人一人の傾向分析です。
模試結果を踏まえて、受験生が潜在的に抱える苦手分野や得意分野が明らかとなり、その傾向をもとに学習すべき単元を具体的に示してもらえるのです。
従来の模試では、得点・偏差値・志望校判定・全国平均といった受験生全体の平均データしか示されなかったですが、この駿台atama模試ではそれらに加えて、それぞれの受験生の「おすすめの復習単元」を具体的に複数レコメンドしてもらえます。
また、無料模試の内容には含まれませんが、AI教材である「atama+」を利用すればさらに個別最適化学習を深めることができます。atama+がどのような教材かを見ていきましょう。
atama+とは?
「AI教材 atama+」
駿台グループはatama plus株式会社と業務提携をした形ですが、駿台予備校の導入以前には、2018年3月より駿台の中学部や高校部などで約1年半試験導入されていました。その結果「成績向上」「学習効率向上」「生徒満足度」で高い評価を得られたため、大学入試対策でも導入に至ったのです。
対応している科目は「数学」「英語」「物理」「化学」の4教科となっています。(2020年5月現在)
「アタマ先生」によるAI学習システム
atama+では、「アタマ先生」とよばれるAIによって生徒一人一人に合った「超オーダーメイド学習」が実現します。
生徒の模試やテスト結果から、理解度、学習履歴、ミス傾向、その日の集中度などを分析したうえで、その生徒だけに合った専用のカリキュラムを自動作成してくれます。また、そのカリキュラムは先生にも共有され、どのようなタイミングで、どういったアドバイスをすればいいのかも提案してくれるため、生徒だけでなく教える側にも頼もしい存在となります。
また、塾での学習や自宅での学習状況をもとに、それぞれの生徒専用の宿題をスマホ配信してくれるため、時間や場所の制限を受けることなく、常に自分に最適化された効率の良い学習を進めることが可能となります。
駿台アタマ模試の受験方法
駿台atama模試の事前準備
駿台atama模試を受験するためには、駿台の「I-SUM Club」への会員登録を済ませておく必要があります。申込の開始は2020年6月1日からですが、「I-SUM Club」はいつでも登録することが可能です。
「I-SUM Club会員登録ページ」
駿台生以外がI-SUM Clubに登録する場合は、次の個人情報を登録する必要があります。
・属性(高校生、高校卒など)
・名前(本名)
・生年月日
・性別
・住所
・電話番号
・メールアドレス
・過去の駿台在籍の有無
登録上の注意点としては、必ず受験者本人の情報を登録する必要があります。模試を受験するためには名前もニックネームや仮名ではなく本名で登録しなければなりません。
I-SUM Clubからのメールが届かない、ログインできない場合
理由として考えられるのは、
①メールアドレスの受信設定ができていない場合
②すでに登録をしている場合
の2点が考えられます。
①会員登録のメールが届かない場合は、個人情報の入力をする前に「sundai.ac.jp」からのメールを受信できるように、メールアドレスのドメイン設定を済ませておきましょう。
②すでに登録している場合は、兄弟や保護者が同じメールアドレスで過去に登録をしている場合も同じようにログインできなくなります。この場合はメールアドレスを変えて再度登録をする必要があります。
駿台atama模試の申込
申込はI-SUM Clubのマイページから画面の案内にしたがって模試申込を行います。こちらについては、6月1日以降に詳しい案内が表示される予定です。
昨年の国公立大学の現役合格6,000人、私立大学の現役合格20,000人突破!休校中の復習から共通テスト対策までが自宅でできる進研ゼミに入会する高校生が増えています。塾と比べて圧倒的コスパを実現できるので、まずは無料資料請求をしてライバルと差をつけよう!
ということで、日本初の大学入学共通テストオンライン模試「駿台atama+共通模試」についてまとめました。このように、少しでも受験生の不安が解消される仕組みやサービスが増えていくことを願います。