3月に入り、2020年中学入試のほとんどの日程が終了しましたが、それと同時にすでに2021年中学入試まで残り11ヶ月を切りました。
中学受験生がいるご家庭は、学校や塾の休校措置にも対応しながら、自宅学習にいそしむ毎日だと思いますが、なかなか計画的な受験勉強がしづらい状況となっているので、復習や知識の定着確認に時間を割くのも一つの手だとは思います。
そこで今回は、中学入試の国語の問題で毎年必ず数問は出題される「ことわざ」について、過去数年間にわたって実際に出題された全国の入試問題を分析し、「中学入試に頻出することわざTOP100語」として一覧化しました。
ことわざを五十音順で確認できるほか、「生き物」「食べ物」「数字」のようにことわざを分類してまとめています。また、中学受験に頻出のことわざには「よく出る」と記載しているので、覚えていないことわざがないか確認しましょう。
中学入試に頻出のことわざ一覧100【種類別】
●食べ物のことわざ
青菜に塩/火中の栗を拾う/山椒は小粒でもぴりりと辛い/棚からぼた餅/豆腐にかすがい/ぬれ手で粟/毒を食らわば皿まで/ぬかにくぎ
●数字のことわざ
悪事千里を走る/石の上にも三年/一か八か/一を聞いて十を知る/一寸先は闇/一寸の虫にも五分の魂/九死に一生を得る/三人寄れば文殊の知恵/千里の道も一歩から/七転び八起き/二階から目薬/二兎を追う者一兎をも得ず/万事休す/人のうわさも七十五日/百聞は一見にしかず/三つ子の魂百まで
●生き物のことわざ
あぶはち取らず/犬も歩けば棒に当たる/井の中の蛙大海を知らず/魚心あれば水心/馬の耳に念仏/飼い犬に手をかまれる/蛙の面に水/河童の川流れ/亀の甲より年の功/きじも鳴かずば撃たれまい/犬猿の仲/猿も木から落ちる/蛇足/立つ鳥あとをにごさず/蓼食う虫も好き好き/月とすっぽん/とらぬ狸の皮算用/虎の威を借る狐/とんびが鷹を生む/泣きっ面に蜂/逃がした魚は大きい/ねこに小判/能ある鷹は爪を隠す/柳の下のどじょう/やぶをつついて蛇を出す
●自然のことわざ
雨だれ石を穿つ/木を見て森を見ず/船頭多くして船山に登る/隣の芝生は青い/どんぐりの背くらべ/水清ければ魚棲まず/焼け石に水/寄らば大樹の陰/石橋をたたいて渡る/対岸の火事/待てば海路の日和あり
●人間のことわざ
医者の不養生/溺れる者はわらをもつかむ/弘法にも筆の誤り/弘法筆を選ばず/竹馬の友/寝た子を起こす/元の木阿弥/類は友を呼ぶ/案ずるより産むがやすし/果報は寝て待て/転ばぬ先の杖/失敗は成功のもと/ちょうちんに釣鐘/灯台もと暗し/下手の横好き/笑う門には福来る
●お金のことわざ
早起きは三文の徳/骨折り損のくたびれ儲け
●体のことわざ
背に腹は代えられない/度肝を抜く/のど元過ぎれば熱さを忘れる/のれんに腕押し/身から出たさび/目の上のこぶ/弱り目に祟り目/良薬は口に苦し
●衣服のことわざ
帯に短したすきに長し/馬子にも衣装
●鬼・仏のことわざ
鬼の目にも涙/地獄で仏に会ったよう/釈迦に説法/仏の顔も三度まで/渡る世間に鬼はない
●旅のことわざ
かわいい子には旅をさせよ/旅の恥はかき捨て/急がば回れ
●色のことわざ
紅一点/紺屋の白袴/朱に交われば赤くなる/白羽の矢が立つ
中学入試に頻出のことわざ一覧100【五十音順】


中学入試に頻出することわざを五十音順に並べています。頻出度に応じて、【よく出る】【まあまあ出やすい】と表記しています。とくに、【よく出る】が付いていることわざは中学入試最頻出なので、必ず意味と合わせて覚えるようにしましょう。また、類義語があることわざはその類義語も示しています。
ア行のことわざ【中学入試頻出20語】
青菜に塩
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「元気をなくして、しょんぼりとする」
悪事千里を走る
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「悪い行いはすぐに伝わってしまう」
あぶはち取らず
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「欲張って両方取ろうとするとどちらも手に入らない」
雨だれ石を穿つ
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「小さな努力でも続けると大きな成功がある」
案ずるより産むがやすし
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「やる前はあれこれ心配するがやってみると簡単にできる」
石の上にも三年
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「辛いことも我慢していればいつか結果が出る」
類義>「果報は寝て待て」「待てば海路の日和あり」
石橋をたたいて渡る
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「用心に用心を重ねて慎重に行動する」
類義>「転ばぬ先の杖」
医者の不養生
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「口では立派なことを言うが行動ができていない」
急がば回れ
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「急いでいるときほど遠回りしたほうが結局近道になる」
一か八か
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「運にまかせて思い切ってやってみる」
一を聞いて十を知る
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「一部を聞いただけでそのすべてが分かるほど賢い」
一寸先は闇
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「先のことがまったくわからない」
一寸の虫にも五分の魂
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「小さなものにも意地があるからばかにできない」
犬も歩けば棒に当たる
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味①>「出しゃばると悪いことが起こる」
意味②>「行動すると幸運が訪れる」
井の中の蛙大海を知らず
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「自分の小さな世界に満足して、外の大きな世界を知らない」
魚心あれば水心
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「相手が親切ならこちらも親切になる」
馬の耳に念仏
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「人のアドバイスを聞こうとしない愚かなこと」
類義>「猫に小判」「豚に真珠」「犬に論語」
鬼の目にも涙
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「冷たくて厳しい人もときには涙を流す」
帯に短したすきに長し
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「中途半端で使いものにならない」
溺れる者はわらをもつかむ
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「ピンチのときは頼りないものでも頼ってしまう」
カ行のことわざ【中学入試頻出16語】
飼い犬に手をかまれる
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「面倒を見ていたものに裏切られる」
蛙の面に水
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「どんなことをされても平気でいる」
火中の栗を拾う
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「人のために危険をおかす」
河童の川流れ
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「どんなにうまい人でも時には失敗する」
類義>「弘法にも筆の誤り」「猿も木から落ちる」
果報は寝て待て
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「幸運は焦らずにじっと待つのがよい」
亀の甲より年の功
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「お年寄りの意見は大事にしたほうがいい」
かわいい子には旅をさせよ
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「大事な子だからこそ旅をさせていろいろ経験させる」
きじも鳴かずば撃たれまい
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「余計なことを言ってわざわいが起こる」
九死に一生を得る
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「ギリギリのところで助かる」
木を見て森を見ず
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「細かいことにこだわって全体が見えていない」
犬猿の仲
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「非常に仲が悪い」
紅一点
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「男性ばかりのところに一人だけ女性がいて目立つ」
弘法にも筆の誤り
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「どんなに上手なひとも失敗することがある」
類義>「河童の川流れ」「猿も木から落ちる」
弘法筆を選ばず
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「上手な人ほど道具に左右されない」
転ばぬ先の杖
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「前もって念入りに準備する」
紺屋の白袴
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「他人のことばかりで、自分のことがおろそかになる」
サ行のことわざ【中学入試頻出11語】
猿も木から落ちる
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「上手な人も失敗することがある」
類似>「河童の川流れ」「弘法にも筆の誤り」
山椒は小粒でもぴりりと辛い
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「小さいからといって油断してはいけない」
三人寄れば文殊の知恵
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「凡人でも三人集まればいいことが思い浮かぶ」
地獄で仏に会ったよう
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「困難な状況で救いを受ける」
失敗は成功のもと
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「失敗して反省して成功に近づけていく」
意味>「失敗は成功の母」
釈迦に説法
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「詳しい人に教えようとする愚か者」
朱に交われば赤くなる
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「付き合う人に影響を受けて良くも悪くもなる」
白羽の矢が立つ
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「数あるなかから犠牲として選ばれる」
背に腹は代えられない
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「背中では大事なお腹の代わりにはならない」
船頭多くして船山に登る
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「指示する人が多すぎて変な方向に進む」
千里の道も一歩から
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「大きな目標もまずは最初の小さな一歩が大事」
タ行のことわざ【中学入試頻出18語】
対岸の火事
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「自分にはまったく関係がない」
蛇足
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「余計なもの、こと」
立つ鳥あとをにごさず
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「立ち去るときはきれいさっぱりにしてから立ち去る」
蓼食う虫も好き好き
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「人の好みは好き好きだから何もいえない」
棚からぼた餅
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「思いがけず幸運が訪れる」
類義>「瓢箪から駒」
旅の恥はかき捨て
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「旅先では恥ずかしいこともやってしまう」
竹馬の友
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「古くからの友人、幼馴染」
ちょうちんに釣鐘
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「形は似ているが、全然ちがう」
月とすっぽん
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「一見似ているが、全然ちがう」
灯台もと暗し
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「大事なことほど近すぎて気付きにくい」
豆腐にかすがい
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「いくら言っても効き目がない」
度肝を抜く
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「とてもびっくりする」
毒を食らわば皿まで
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「もはや取り返しがつかないので徹底的にやる」
隣の芝生は青い
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「他人のものはうらやましく見える」
とらぬ狸の皮算用
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「まだ手にしていないのにあてにして計画を立てる」
虎の威を借る狐
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「他人の力を借りて威張る小人」
どんぐりの背くらべ
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「どれも似通っていてたいしたものがない」
類義>「五十歩百歩」
とんびが鷹を生む
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「平凡な親から優れた子が生まれる」
ナ行のことわざ【中学入試頻出12語】
泣きっ面に蜂
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「不幸に不幸が重なる」
類義>「弱り目に祟り目」
七転び八起き
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「何度失敗してもやる気を出して挑む」
二階から目薬
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「もどかしくて、まったく効果がない」
逃がした魚は大きい
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「手に入れかけて失ったものはいっそう惜しく見える」
二兎を追う者一兎をも得ず
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「欲張ってどちらも得ることができない」
類義>「虻蜂取らず」
ぬかにくぎ
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「まったく効き目がない」
類義>「豆腐にかすがい」「暖簾に腕押し」
ぬれ手で粟
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「楽して大儲けする」
ねこに小判
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「価値のわからないものには立派なものも無意味」
類義>「豚に真珠」
寝た子を起こす
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「せっかくおさまったことをまた問題を起こす」
能ある鷹は爪を隠す
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「能力があるものほど才能を隠す」
のど元過ぎれば熱さを忘れる
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「過ぎ去ってしまえばたいしたことはない」
のれんに腕押し
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「意見してもまったく効果がない」
類義>「豆腐にかすがい」「ぬかにくぎ」
ハ行のことわざ【中学入試頻出7語】
早起きは三文の徳
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「朝早く起きるといいことが起こる」
万事休す
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「もうおしまい、絶体絶命」
人のうわさも七十五日
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「ウワサはしばらく経つと忘れ去られる」
百聞は一見にしかず
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「百回聞くより一目見たほうがよくわかる」
下手の横好き
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「下手だけどそれが好きである」
仏の顔も三度まで
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「温厚な人も三度誤ちを繰り返されると怒る」
骨折り損のくたびれ儲け
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「苦労だけして利益がない」
マ行のことわざ【中学入試頻出7語】
馬子にも衣装
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「つまらない人でも服が立派だと立派に見える」
待てば海路の日和あり
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「待っていれば幸運が訪れる」
類義>「石の上にも三年」「果報は寝て待て」
身から出たさび
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「自分の行いで起きたわざわいや失敗」
水清ければ魚棲まず
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「きれいすぎるとかえって人に親しまれない」
三つ子の魂百まで
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「幼い頃の性格は年をとっても変わらない」
目の上のこぶ
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「うっとおしくて邪魔な目上の人」
元の木阿弥
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「一度良くなったのにまた悪くなる」
ヤ行のことわざ【中学入試頻出5語】
焼け石に水
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「少しの助けではなんの役にも立たない」
柳の下のどじょう
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「一度成功してもまた同じように成功するとは限らない」
やぶをつついて蛇を出す
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「わざわざ自ら災難を引き起こす」
寄らば大樹の陰
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「頼るなら力がある人がよい」
弱り目に祟り目
中学受験 頻出度【よく出る】
意味>「災難に災難が重なる」
類語>「泣きっ面に蜂」
ラ行のことわざ【中学入試頻出2語】
良薬は口に苦し
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「自分にとってためになる意見ほど聞きづらい」
類は友を呼ぶ
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「似たものどうしは自然と集まる」
ワ行のことわざ【中学入試頻出2語】
渡る世間に鬼はない
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「世の中には親切な人もいる」
笑う門には福来る
中学受験 頻出度【まあまあ出やすい】
意味>「笑っていると幸運が訪れる」