感染拡大が収まらないコロナウィルスですが、国公立大学の二次試験は各地で開催されるなど、受験生にとっては受験勉強以外の部分でも気苦労を強いられる日々が続いています。
試験は会場に赴いて一斉にスタートというのが長年の通例でしたが、コンピュータを用いて個別に受験可能な「CBT試験」が広がりを見せており、今回のコロナウィルスのような事態にも対応できると期待されています。
そこで今回は、早くからCBT試験を導入している漢検(日本漢字能力検定)について、申し込みから合否結果が届くまでの流れ、会場での持ち物などをまとめてみました。
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目次
漢検CBT受験とは
まず、CBTとは「Computer Based Testing」の略称であり、紙を使わずにコンピュータのみで完結する試験様式のことです。
特長として、試験をする側は採点や管理が簡略化されるため大幅なコストカットが可能であり、受験者側も合否通知が従来の紙の試験よりも早く届くなどの利点があります。
漢検CBT受験とは
漢検CBT受験システムを導入している会場を近くから探し、事前申し込みをすることで、いつでも好きな日時に受検することができます。
問題レベルや資格認定、費用も紙の試験とまったく変わらないため、早く資格を取得したい人や前回不合格ですぐに再チャレンジしたい人に人気のサービスです。
【参考:日本漢字能力検定協会HPより】
漢検CBT受検システムのメリット
都合のよい日時に受検可能
テスト会場が全国150カ所以上
合否結果が約10日で届く
問題を解いたらすぐ退出できる
「キーボード入力」「マウス操作」「液晶タブレットでのペン入力」ができることが必須となりますが、とくに専門的な技術は必要なく、試験当日には「操作説明動画(10分)」や「練習問題(10分)」で一通りの回答方法を理解できます。
漢検のCBTと紙の受験の比較
CBT | 紙 | |
受検日 | 365日可能 (会場別に日時制限あり) |
年間3回のみ (6月/10月/2月) |
会場 | 150か所以上 (会場単位で選べる) |
受検地区エリア別 (エリア希望を出す) |
合否結果 | 約10日間 | 約2~3週間 |
料金 | 紙と同じ | CBTと同じ |
資格認定 | 紙と同じ | CBTと同じ |
レベル | 紙と同じ | CBTと同じ |
受検可能 | 7級~2級のみ (8~10,準1,1級不可) |
全級受検可能 |
【漢検CBT受検会場一覧】
漢検CBTの申し込みから結果通知が届くまで
ここでは、実際の漢検CBT受検の流れをまとめています。なお、以下の情報は「CBT-Solutionsのウェブサイト」を参考にしていますので、詳細はリンク先からもご確認ください。
ステップ1 漢検CBT受検の申し込み
受検予定日の4日前までに受検申し込みをする必要があります。
申し込みサイト」にアクセスし、CBTSテストセンターの受験者登録を完了します。
「・PCまたはスマホのメールアドレスが必要となります(ガラケーのメールアドレスは不可)。
・以前に登録済みの方はCBTSテストセンターに作成済みアカウントでログインします。
漢検CBT受験規約を確認後、試験予約をして支払いが完了すると確定となります。
漢検CBTでは受験票は送られてきません。受験予約が完了すると、登録されたメールアドレスに予約内容が表示されます。試験当日に会場での提示は不要ですが、自身の確認用に印刷しておくと安心です。
確定後のキャンセルはキャンセル手数料が発生するのでご注意ください。試験4日前までは「会場」「日時」はマイページから変更可能ですが、「検定級」の変更はできません。【キャンセル規定の詳細はこちら】
検定料が税込10,000円以上…検定料10%(税別)
ステップ2 漢検CBT受検当日の注意・練習・持ち物
余裕をもって、開始時刻の10分前までには会場に到着します。
開始時刻よりも30分以上遅刻した場合には、受検不可となります。
本人確認書類を受付担当の方に提示し、「受験ログイン情報」を受け取ります。
中学生以上の場合…学生証、運転免許証、パスポート、マイナンバーカード
ロッカーまたは受付の案内にしたがい、手荷物や上着を預けます。
漢検CBTでは、筆記用具やメモ用紙の持ち込みも禁じられています。受付時に渡された「受験ログイン情報」のみを持って、試験会場入室となります。
【持ち物についての詳細はこちら】
試験会場に入室し、受付で渡された「受験ログイン情報」に記載された「ID」と「パスワード」をコンピュータに入力して、試験が開始されます。(「漢検」の問題自体はまだスタートしません。)
画面上に表示される受験規約に同意し、「操作方法の説明動画」を視聴します。(10分)
「練習問題」を受けて、正しく操作できるかを確認します。(10分)
「練習問題」の制限時間が終了したら、CBT漢検の問題が開始となります。CBT漢検は紙の漢検と違い、問題を解き終えたら退出が可能です。(60分)
CBT漢検の出題形式・採点方式
選択問題…マウス操作(自動採点)
書き問題…タブレットペン入力(採点者が確認)
試験終了後、「出席証明書」を出力(印刷)してからログアウトします。受付担当の方から印刷された「出席証明書」を受け取ります。
「出席証明書」と同じ紙に「WEB合否結果サービスのご案内」が載っています。「会場番号」「受検番号」が記載されているので、大切に保管しましょう。万が一、紛失した場合には試験日翌日以降にマイページから出力可能です。
ステップ3 漢検CBT合否結果の確認
漢検CBTの結果は試験の約8日後、WEB上で確認することができます。
漢検CBT専用」リンク先にアクセスし、「検定日時」「会場番号」「受検番号」「生年月日」「電話番号」 を入力して確認します。
「試験の約10日後には、郵送で「検定結果通知」が届きます。合格した場合には、「合格証書」が郵送されます。
以上が漢検CBT受験の一連の流れとなります。
最近では、中学入試でもCBT形式の入試を実施する学校が増えています。ただでさえ緊張して、本来の実力を発揮できないことも多い入試なので、CBT形式に慣れるためにも、漢検のような手軽に受検できる外部試験を活用してみるのもおすすめです。
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