小学校の授業でプログラミングが必修化されたり、プログラミングで受験生を選抜する中学入試を行う学校が増えたりと、小学生の周りでは「プログラミング」という言葉が頻繁に飛び交うようになり、その重要度は日に日に増していっています。
そんな保護者の方々の不安の声も聞こえてくるところ、今回はスマホでできる無料のプログラミングアプリをまとめてみました。
初めてプログラミングを体験する小学生低学年でも使えるように、レベル別(1~4の4段階別)にアプリを紹介しています。iPhoneやandroidのスマホに対応しています。
無料で使いやすいアプリが知りたい
大人も一緒に勉強できると嬉しい
小学生でも安心して使えるのがいい
「一人一台PC」のGIGAスクール構想も開始され、いよいよ学校現場でもPCやタブレット学習が当たり前のものになってきます。早いうちからデジタル教材に慣れるよう、ご家庭でもゲームではなく学習の一環として、スマホやタブレットを活用するようにしましょう。
GIGAスクール構想についてはコチラ!
目次
幼児や未就学向けのプログラミングアプリ2選(無料)
まずは、「レベル1」のアプリです。
小学生低学年はもちろんのこと、まだ未就学の幼児からでも使える超初級のプログラミングアプリを2つ紹介します。
詳しい説明を読まなくとも、シンプルで直感的な設計なので、子ども一人でも使い方を覚えてサクサクと進めることができます。プログラミングの基礎となる「順序」「指示」といったコードの概念を、スマホを使って遊び感覚で身につけることができます。
Code Karts
Code Karts – 就学前のプレコーディング
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車がスタートからゴールまでたどり着けるように、進行手順をボタン形式のコードで指示していくプログラミングゲームアプリです。
ゴールまでの道筋を頭で描きながら、車に正しい指示を与える操作は「論理的思考力」や「プログラミング的思考力」を鍛えてくれます。
広告表示もなく、購入版リンクに飛ぶには保護者ロックがかかって安心です。
二つの思考力についての解説はコチラ!
こどもプログラミング
ロボットに指示を与えて、障害物などを回避しながらゴールまで進めるプログラミングゲームアプリです。コード入力でステージごとの課題をクリアしていきます。
分かりやすいマス目基調になっており、少しずつ段階を踏んで難易度が上がっていく設計なので、小さい子どもでも無理なく取り組むことができます。
遊ぶ以外の機能は「保護者のかた向け機能」としてロックされているので安心できます。
小学生低学年向けのプログラミングアプリ2選(無料)
次に「レベル2」のアプリです。
レベル1でプログラミングに慣れて「もっと学習したい!」と子どもが意欲的になったら試してみてください。小学生低学年が使うことを想定した2つのスマホ対応アプリです。
お子さまの様子に合わせて次のような使い分けがオススメです。
ゲーム性重視
『Lightbot:Code Hour』
…引き続きゲーム感覚で楽しく取り組むことができます。
学習性重視
『プログラミングゼミ』
…ゲーム性だけでなく、プログラミング基礎学習にも役立ちます。
Lightbot : Code Hour
先ほど紹介した2つのアプリ同様に、スタートからゴールまでの道筋をロボットにコマンド指示を与えて進めていくプログラミングゲームです。「電球に明かりをつける」「ジャンプをする」「反転する」のように、コマンド指示が少し複雑になります。
アプリ初回起動時は「英語表示」になっているので、ホーム画面から「日本語表示」に変更してください。
手順①右上の丸アイコンをタップする。
手順②国旗のなかから日本(日の丸)を選択する。
ゲームデザインが「海外のプログラミングゲーム」のような印象のため、ゲームにハマることでプログラミングそのものを好きになる可能性があります。
細部に子どもが使いやすい工夫が見られ、小学生低学年でも無理なく取り組めます。
プログラミングゼミ
ブロックというビジュアル型のプログラミング言語を組み立てて、自分のアニメーション作品を作ったり、みんなの作品を見たりできる「プログラミングプラットフォーム」です。
学校でも使われているなど、プログラミング教育アプリとしても評価が高く、子どもにも安心して渡せます。ただし、いきなり子どもに渡すと何から始めればいいのか混乱してしまうので、アプリ内の「ヒント」を見ながら保護者の方がサポートしてあげてください。
パズルと呼ばれるゲーム形式で、ブロックの組み立て方を学習できます。
「ヒント」自体が動画アニメーションになっているので、操作や目的をサクッと理解できます。
小学生中学年向けのプログラミングアプリ2選(無料)
次は「レベル3」のアプリです。
小学生3〜4年生を対象としましたが、ゲームの仕組みを理解すれば低学年からでも利用できますし、他のアプリでは学べない独自のプログラミング要素が詰まっています。スマホゲームならではのおもしろさも体感できます。
トライビット ロジック(TRYBIT LOGIC)
論理演算の基本である「OR(オア)」「NOT(ノット)」「AND(アンド)」「XOR(エックスオア)」をパズルゲームを通して学ぶことができます。
論理演算は、BasicやC言語、Javaといったプログラミング言語を理解するのに必要となってきますが、このアプリだとゲーム感覚で知らず知らずのうちに学習できる点が優れています。
論理演算とは、足し算や掛け算といった複数の数字を使ってケタ上がりがある四則演算とは違い、「0」と「1」だけを用いる演算のことです。コンピュータでは論理演算が用いられています。
パズルモードとは別に「ディフェンスモード」があり、飽きることなく遊べます。
全ステージ無料で遊べるようになりましたが、動画広告があるのが欠点です。
トライビット ラン(TRYBIT RUN)
同じトライビットシリーズのアプリで、よりエンタメ性が増したプログラミングゲームです。論理演算を学べるだけでなく、あのマリオのようなゲームデザインに子どもは夢中になること間違いなしです。
ゲームそのものの難易度が高くて、やりこみ要素たっぷりです。
動画広告があるのが難点です。
小学生高学年・中学生向けのプログラミングアプリ3選(無料)
最後に「レベル4」のアプリです。
小学生〜中学生はもちろんのこと、高校生や大人のプログラミング学習にも役立つアプリばかりです。スマホでもできますが、タブレットやPCなど大きな画面でするとより機能が使いやすいです。
Progate
プログラミングの基礎となる8つのプログラミング言語を初心者でも無理なく学習することができます。とにかく、「無料でこんなに学べるの!?」と驚いてしまうくらい超ハイクオリティです。最近では様々な小中学校でも導入されていて、学校現場の評価も高いです。
学べるプログラミング言語は「HTML&CSS]「JavaScript」「Ruby」「Python」「Java」「Go」「SQL」「PHP」の8つ。無料コースと有料コースがあります。
「学習カレンダー」もあるので計画的にプログラミングを学べます。
スプリンギン(Springin’)
プログラミングプラットフォームといえば「スプリンギン」です。世界中の子どもたちが作ったプログラミング作品を見ることができ、もちろん自分の作品もシェアすることができます。
初めてプログラミング作品をつくるときのチュートリアルが丁寧で、子どもにも分かりやすくなっています。
操作性もよく、スマホでもいろんなプログラミング作品を作ることができます。
ビスケット(viscuit)
自分が描いた絵をアニメーションとして動かすことができるプログラミングアプリです。プログラミング言語を学ぶのではなく、コンピュータの仕組みを直感的に学習することができます。
絵を描く工夫が多く、子どもが楽しんでプログラミング体験をすることができます。
学校だけでなく、美術館や病院などの公共施設でも利用されていて安心して利用できます。
以上、小学生にオススメできるスマホ対応&無料のプログラミングアプリ9選(2020年最新版)でした。
まずは、スマホアプリでお子さまの反応や様子を見て、プログラミングに興味を示したら次のステップとして市販のプログラミング教材やプログラミングスクールに通わせてみるのをオススメします。
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そのほかにも、アプリのインストール不要のブラウザ版として、LINEが運営するプログラミングプラットフォームもオススメです。
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