2020年4月30日、小学1年生~高校3年生、発達障害の子どもにも最適な自宅学習を実現するeラーニング教材「すらら」を導入する学校が200校を突破しました。先生役のアニメーションの指示に従い、国語・算数(数学)・理科・社会・英語の5教科を子どもが一人で家庭学習で進めていけると評判です。
そこで今回は、休校中の自宅学習を余儀なくされている中学受験生にも最適な「すらら」について、九州の大手学習塾「英進館」での採用実績やその効果、料金、口コミ評価などをまとめました。
すららの費用とその効果
すららの学校や塾での実績
すららの口コミや親の感想
中学受験コースで資料請求すると「最難関6
目次
すららとはどんな教材?
すららとは、自宅のPCやタブレットを用いた個別学習用オンライン教材で、小学1年生~高校3年生までが苦手な単元や伸ばしたい単元を集中して学べる無学年方式になっています。
「すららネット」
「すらら」のポイント
- 学年関係なく学べる無学年方式
- プロ声優とキャラのアニメ学習
- AIによる個別最適化学習
- 様々なテストが作成できる
- 保護者を支えるすららコーチ
サービス開始当初は、国語・算数・英語の3教科でしたが、2020年4月には理科と社会が新たに導入されました。また、すららを採用した学校は昨年から32校増えて200校に、導入している学習塾の数も昨年時点で700校を超えています。最近では国を超えてインドネシアでも導入されています。
それを証明するかのように、産官学連携事業である「未来の教室」実証事業でもEdtechサービスの一つとして登録されており、今後ますます導入する学校や塾が増えてくるでしょう。
「未来の教室」
すららの特長と学習効果
「すらら導入塾」
「すららのログイン」
「すらら」のポイント
- 学年関係なく学べる無学年方式
- アニメ・キャラによる対話型
- AIによる個別最適化ドリル
- 様々なテストの作成機能
- 保護者を支えるすららコーチ
すららの特長①「無学年方式」
すららは子どもの学年に関係なく学習を進めることができる無学年方式で教材が作成されています。
そのメリットとして、学校の算数・数学は小学校、中学校、高校とそれぞれの単元が前後につながりを持ったスパイラル学習を基本としているため、無学年方式のすららだと学年で教材が区切られることなく、
- 分からないことがあった場合にさかのぼって復習ができる
- 授業よりも早い進度で先取り学習ができる
といった学年に捉われない学習が可能となります。
すららの特長②「キャラとの対話型学習」
すららはひたすら問題を読み解いて学ぶのではなく、キャラクターの音声やアニメーションとともに視覚的に学習することができます。
年齢にあわせたキャラが設定されており、オンライン講義中にもキャラクターからの質問に答えたり、アニメーションでの解説を見たりして理解を深めていくことができます。
すららの特長③「AIによる個別最適化ドリル」
すららは搭載されたAIによって生徒の苦手を特定し、学び直し用の問題を出題してくれます。この「つまずき診断」は約60,000問以上という豊富なデータベースのなかから、生徒それぞれに最適な学習を提案してくれるため、冒頭に紹介したEdtech教材としての機能として高く評価されています。
また、生徒一人一人の学力に合わせて出題される問題のレベルを自動設定してくれる機能もあるため、無理なく効率的にそれぞれにとって最適な学習を受けることが可能になります。
すららの特長④「テスト作成機能」
すららには3つのテストを自動で作成してくれる機能があります。
小テスト作成機能
10分程度で実施することができる小テストを作成できます。
その日に学習した内容のなかから、学習したい範囲や分野にチェックを入れれば瞬時に復習用のテストが生成されます。一日の学習終わりの振り返りとして活用すれば、理解度を図れることはもちろん、毎日の学習にメリハリをつけることが可能です。
定期テスト作成機能
学校の教科書とテスト範囲を設定すれば、すららの問題データベースのなかから定期テスト用の模試を自動生成できます。
テスト直前対策や定着度具合を図るうえでも優れた機能です。
学力診断テスト作成機能
小学4年生~高校3年生のみの機能ですが、これまでに蓄積された学習データと苦手分野をもとに、AIが生徒一人一人に合った学力診断テストを作成してくれます。
重点的に学習しなければならない分野や単元がわかるため、学期ごとの振り返りや学年進級のタイミングに重宝されます。
すららの特長⑤「すららコーチによる学習管理」
すららに所属している現役の塾講師が子どもの学習を管理し、保護者に対して学習成果報告やサポートをしてくれます。
すららコーチは生徒一人一人の学習履歴を確認し、毎月・毎週の学習計画を立ててくれます。子どもの家庭学習は親のサポートなくして成り立ちませんが、目標に対しての学習計画は親だけでは荷が重く、専門的な知識のもとに設計されるべきです。
すららの場合はこのあたりのサポートが手厚く、自宅学習用教材でありながら学校や学習塾ならではのカリキュラム編成や学習計画のメリットを享受できるのが一番の特長でしょう。
メールやLINEで直接やりとり
保護者はすららコーチからメールやLINEで連絡を受けることができます。必要に応じて電話でヒアリングもしてもらえるため、保護者も安心して子どもの学習を管理することが可能です。
また、保護者用のスマホマイページ管理画面では「学習時間」「修了単元数」などが確認できるため、子どもの成果を可視化できるとともに、子どもを褒めるときのポイントといった学習管理のアドバイスもしてもらえます。
すららの費用・料金
3教科コース(国・数・英)
小中コース 中高コース |
月額8,000円(税別) *3教科の範囲(国語・数学・英語)が学び放題 |
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小中高コース | 月額10,000円(税別) *3教科の範囲(国語・数学・英語)が学び放題 |
上記は毎月支払うコースですが、4か月契約とする4か月継続コースであれば月額料金が7,480円(税別)となります。
4教科コース(国・数・理・社)
小学コース | 月額8,000円(税別) *4教科の範囲(国語・数学・理科・社会)が学び放題 |
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小学生には4教科だけのコースも用意されています。4か月継続コースであれば月額料金が7,480円(税別)となります。
5教科コース(国・数・英・理・社)
小中コース 中高コース |
月額9,980円(税別) *5教科の範囲(国語・数学・英語・理科・社会)が学び放題 |
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小中高コース | 月額11,980円(税別) *5教科の範囲(国語・数学・英語・理科・社会)が学び放題 |
5教科コースも他と同じく、4か月契約とする4か月継続コースであれば月額料金が9,480円(税別)となります。
4か月継続コースの人が5か月目以降も更新する場合は、再度4か月継続コースの料金が設定されます。
すららの塾やユーザーの口コミ評価
すららを導入している塾の事例
ひかり学院
4月7日からオンライン授業を実施しています。
ICT教材「すらら」を活用し、生徒の進捗状況をリアルタイムで把握、LINEやZOOMで質問対応をします。
時間をオーバーしての受講もOK。小5生の受講後の感想
「二時間もやっていたとは分からなかったです🎵」#オンライン授業 #塾 pic.twitter.com/5nVAvXGnto— ひかり学院 (@hikarigakuin01) April 28, 2020
Every Day/Every Day Jr.
学習塾と学童保育を併設している「Every Day/Every Day Jr.」では、小学校低学年が学童に通いながら、すららを使って先取学習を実施しています。
生徒は学童で基礎知識を身につけ、そのまま小学校高学年になれば塾に通って中学受験対策などの学習を深めていきます。
グローバルキッズメソッド
発達障害や知的障害を持つ子どもにもすららは効果的です。
すららの小学校低学年向け教材は、学習障害の子どもにも配慮して制作されているため、放課後デイサービスなどでも利用が増えています。
MustardSeed
本日はeラーニング「すらら」の
説明会&体験会
を実施しました。体験して頂いた皆さまには
かなり気に入って頂けたようで
小学生の子も楽しそうに
「すらら」のアニメーションの授業を受けていました。明日も開催していますので
ぜひ、ご来場くださいhttps://t.co/vndHcqWKX2 pic.twitter.com/yq8dCbb9c8— MustardSeed (@MustardSeed758) December 14, 2019
すららを導入している学校の事例
東京立正中学校・高等学校
すららを使うことで反転授業が可能となります。生徒は家ですららを用いた予習を行ったうえで授業に臨むため、学校の授業では教科書の内容を時間をかけず行い、残りの時間を演習問題に割り振ることができます。
教師は専用の管理画面から生徒それぞれの学習状況や苦手項目が把握できるため、個別指導時も最適化することがかないます。
近畿大学附属高等学校・中学校
すららの自動テスト作成機能を使って、生徒全員が異なる宿題をするアダプティブラーニングを実践しています。
生徒一人一人が自分の苦手項目を重点的に対策できるため、学習成果にも改善が見られています。
すららの生徒や保護者の口コミ・評判
すららに好意的な評価
すらら普通の授業の100倍たのしい
— マホイップすこ (@gibaraagibara) May 1, 2020
不登校でも、家でデジタル学習して学校と連携すれば出席扱いになります。文科省のHPにも載っていますが、例えば「すらら」という所は、どうやって学校と連携したらよいかサポートしてくれますよ。どんな子供も希望をもって歩んでいって欲しいですね!
— しばしばまるも (@sibasibamarumo) April 30, 2020
すららに好意的でない評価
小学校からメール。
すらら使いたい人にはID教えると。
すららを活用してみてと。こどもはすららをあまり歓迎してない苦笑
こちらもどうなるか1日1教科ちょっと試してと言ってみた。#自宅学習— きとら (@ki0ki0) April 13, 2020
ということで、新型コロナウイルス拡大により休校となっている子どもたちの学習をサポートしてくれるオンライン教材「すらら」を紹介しました。
近年の中学入試国語科では、大学入試改革の影響を受けて思考力系の問題を出題する学校が増えています。今後は知識での差はつきにくく、思考力を問う問題の出来不出来が受験の結果を左右しかねない状況です。どんな問題が出題されるか気になる方は、Z会の無料資料請求で「ほねぶとワーク」という思考力系の問題だけを集めた問題集がもらえるので、この機会に情報収集に利用してみてください。